出演者インタビュー Vol.11

出演者インタビューも残り2回となりました。

今回は指揮の金丸克己(かなまる かつみ)さんです。

軽快に出演者の皆をひっぱり、また一人一人の個性を尊重しながら1つの音楽にまと
めあげていっています。
今回の本番では、オーケストラピットではなく、客席に座って指揮をするのだとか
(?!)普段は隠れたオペラマエストロの雄姿が、たっぷりと見えることでしょう。

では、インタビュー記事をどうぞ! 

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はじめまして!今回の「椿姫」公演で指揮をつとめさせて頂きます金丸です。

この作品はこれまで何度も副指揮者をさせて頂く機会に恵まれました。

じゃあすぐに振れるのでは?と思われるかも知れません。

しかし決してそうでは無いのです。

全ての副指揮の方がそうだとは思いませんが、本指揮者の練習を見学、そして不在時にマエストロのテンポで指揮するうちにどんどん「基本テンポ」が身体の中に刷り込まれます。

(「ここは2つ振りで大きく流して振りたいなぁ」と心中ひっそりこっそり思っていても、本指揮者の方が「ここしっかりと4つ振りね」と言われるとその通り振らねばならないのがアシスタント指揮者の悲しき定め)
しかし今回は本番を振る、という事でまずその部分から先入観、固定観念をぬぐい去る事から始めました。

12年ぐらい使っているヴォーカルスコアに鉛筆で記載してきた、これまでにお世話になった様々なマエストロの仰った素敵な一言や、テンポの持っていき方のマーキングを全て消しゴムで消して楽譜も頭も「白紙」のニュートラルな状態から準備をしました。(これまでの書き込みはしっかり全ページデジカメで保存はしていますが!)そうするとテンポはもちろん、1つの台詞のタイミング、アンサンブルのテンポでも「さて、自分ならどうするか」と、悩みに悩みます。
稽古も佳境に入り、もう通し稽古の段階。

悩みに悩んだテンポも毎回違います。歌手の方の喉の状態や行きたい方向を自分なりにくみ取り、引っ張る所は引っぱり、歌に寄り添う所は寄り添う。

毎回の稽古を、素敵な歌手の皆さんの歌のシャワーを特等席で浴びながら過ごす喜びもあと数回。

6月23日の本番はどのような音楽になるのか自分でも楽しみです。

全員笑顔で打ち上げが出来ます様!